刃夢麗斗

刃夢麗斗

ローマ在住のご主人です。
会社へはローマに2本しかない地下鉄で通っています。ローマの地下鉄は日本のよりも若干シンプルな(?)内装になっています。まず吊革がない。それから中吊り広告がありません。が、ドア脇に小さな広告スペースがあります。
というわけで地下鉄の広告の話題なんですが、最近気になるのがこの「刃夢麗斗」の広告。なんだか一昔前の暴走族の名前みたいですが、多分「ハムレット」の広告です。この広告スペースには演劇とかミュージカル、コンサートのような文化系の広告が多くて、今回はTeatro Sala Umberto*1の広告です。

タイトル綴りを見ても分かるとおり、イタリアでは「Amleto」と書いて「アムレット」と読むようです。「刃」は訓読みで「は」と読ませるんでしょうから、この当て字タイトルは日本人が考えたようですね。
(伊)「今度『アムレット』やるんだけど、日本語でどうやって書くの?」
(日)「え?『ハムレット』??」
(伊)「そう、『アムレット』。」
(日)「え〜。ホントは日本語では書かないけど、あえて書くならこうかな。」
(伊)「いいね!それ!!」
なんてやり取りがあったんじゃないかと想像して勝手にほくそえんでいます。
ハムレットと言えば、「To be or not to be, this is the question.(生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。)」と言うセリフが有名ですが、イタリア語では「Essere o non essere questo è il problema!」となります。
当然この演劇のキャプションも、「Essere, non essere ecco il TAO.(生きるべきか死ぬべきか、それがTAOだ。)」…
;゜д゜) < 中国語の「道(タオ)」らしいよ。
                    Σ(゜Д゜;エーッ!!
公式サイトの写真も和風のような、中華風のような?だいたい「ハムレット」自体がイギリスだろう、という大変な多国籍ぶりのこのお芝居、見に行きたいけど、イタリア語がわからん…

*1:「劇団ウンベルト座」ってとこでしょうか?
HP http://www.salaumberto.com/ 
刃夢麗斗のページhttp://www.salaumberto.com/programma/amleto.htm